なぜ税理士を目指したか、過去2回、ブログ記事を書きました。
会計人コースの「私の独立開業日誌」でも書きました。
しかし、潜在的に大きな影響を及ぼしたであろうことについては、未だに書いていませんでした。
特に誰かの役に立つといったことではなく、個人的な想いに過ぎないので書いていなかったのですが、平日毎日更新のブログなのでこういうのもたまにはありかな、と思いつつ書いてみました。
税理士試験に合格して父親を超えたい
父も税理士を目指していた
私の父は、私が幼い頃、税理士を目指して勉強していた時期がありました。
30代の働き盛りで、今とは違い、夜の職場の付き合いや接待も多く、土曜日も出勤していた時代に勉強をしていました。
父は財閥系の大手金融機関に勤めており、十分な収入と充実した福利厚生がありました。
それにも関わらず、税理士の勉強をしていたのです。
きっと、父なりに色々と思うところがあったのでしょう。
父は会社員の道を選んだ
しかし、父は税理士試験を道半ばで断念しました。
そして、会社員として生きていくことを決め、定年まで勤めあげました。
税理士を目指したのは潜在的には父の影響
税理士受験を決めた理由の一つに、父が道半ばで諦めた税理士試験に合格して父を超えたい、そして、父に認められたいという想いがありました。
私の父は、典型的な昭和の父で、子育ては母親に任せっきり、子供と話をしたり、遊んだりということはあまり多くはありませんでした。
そして、父に誉められたという記憶がありません。
中学受験で合格しても、大学受験で合格しても、少年野球でホームランを打っても、父に将棋で勝っても誉められることはありませんでした。
それでも、父が目指した税理士になることができれば父に認められるのではないか、そんな淡い期待が税理士を目指すこと、そして税理士試験に合格できたことに潜在的に作用したのだと思います。
父はやや遠い存在ではあり、父に対する反発心や父には負けたくないという気持ちがありましたが、結局は、父と同じ道を目指しており、大きく影響を受けていたのです。
合格したからといって父は超えられない
私には弟と妹がいます。
父は3人の子供が、皆、私立の高校に行き、私大へ進学したにもかかわらず、金銭的な問題を家族に感じさせることはありませんでした。
3人の子供に十分な教育を受けさせるというのは、簡単なことではありません。
私自身、3人の子供を抱える父親となり、今、それを実感しています。
父と同じように子供たちに何不自由なく教育を受けさせてあげることができるのでしょうか。
その結果は、これからです。
まだまだ、私は父よりもずっと手前のところにいて、父を超えることなんてできていません。
父親となって思う子供に対する想い
子を認めるということ
自分が父親になって思うのは、子どもを認めるということは、そうそうないのではないか、ということ。
子どもが成長していけば、自分ができなかったことを子どもができるようになっても、手放しで褒めることはないと思います。
もっとできるのではないかと期待して、ハードルをあげてしまったり、何だかんだ言って心配してしまったり。
たとえ自分の子が大人になったとしても、自分にとっては「子供」という感覚が抜けないんじゃないかなぁと。
子供は親を超える
私は、「近頃の若者は…」という考え方が好きになれません。
「やっぱり、ゆとり世代だよなぁ」
「近頃の若者は根性ないよなぁ」
と何かと若者を批判したがる年長者たち。
世代を一括りにして批判をしますが、その中にはとびぬけた才能を持つものもたくさんいます。
「近頃の若者は…」と言っている時点で、古い考え方、時代にあっていない価値観に縛られており、成長できていない証といえるでしょう。
時代は常に進化し続けています。
若者は若者で、自分たちよりも優れたものを必ず持っているはずです。
でも父親を超えられない
とはいえ、父親を超えることはやはりできません。
父親ができなかったことを達成したとしても、時代が違えば、環境も違います。
条件が同じではない以上、超えることなんてありませんし、父があってこその自分です。
今日出会った産業カウンセラーの資格を持つ方に父の話をしたところ、こう言われました。
「父を超えたいという気持ちや反発心があるというのは、それは父親を尊敬しているからこそだ」と。
今では、父を超えたいとか父に対する反発心というのは、全くありません。尊敬と感謝の念しかありません。
若かりし頃、父に対して「超えたい」とか「負けたくない」とか思っていたのは、きっとその当時から父を尊敬していたということの表れだったのでしょう。
終わりに
そんな父も今年70歳になりました。
定年後も、CFPや社会保険労務士の資格を活かして、セミナー講師をしたり、年金関係の相談業務を行ったりと、意欲的に働いています。
健康に気を使っている父なので、大きく体を壊すということもなく、今でもゴルフに出かけたりしています。
ただ、そうはいっても70歳。いつゴルフをいつまで続けるかはわかりません。
私はこれまでゴルフをしたことがなかったのですが、父がゴルフを続けているうちに一緒にラウンドしてみたいと思い、最近、ゴルフレッスンを受け始めました。
父に認めてもらうのはなかなか難しいのですが、ゴルフの腕前で認めてもらえるよう、練習したいと思います(笑)
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【編集後記】
昨日は、前職の仲間と飲みに行きました。優秀な同僚がニューヨークへ行くということでの壮行会で楽しい時間を過ごすことができました。
【昨日の一日一新】
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