社会人が働きながら税理士試験に合格するための非常識な勉強法

税理士試験
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先日(2017年12月15日)、税理士試験の合格発表がありました。

私自身、8回も受験して、そのうち5回は社会人として働きながら、苦悩と闘いつつの受験でした。

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社会人としての5回の受験で合格したのは、法人税法と所得税法でした。

もっと上手くやれば短期合格できた、でも、色々と失敗したので5年もかかった、それでも合格したという税理士試験の標準的な合格者(!?)の私の持論です。

社会人が働きながら税理士試験に合格するための非常識な勉強法

理論の暗記は読んで、打って、書く

税理士試験での難関は、やはり税法科目です。

税法科目では、税法の条文の暗記が必要です。

もっとも、条文のまま暗記するのは大変なので、暗記しやすいように資格の学校が覚えやすいようにカスタマイズしたものを受験生は暗記をします。

TACであれば理論マスター、大原であれば理論サブノートといった具合です。

まずは、内容を理解して、暗記することです。

読んで暗記したり、聞いて暗記したり、それを紙に書いて確認したりするのが一般的な勉強方法です。

しかし、私がやっていたのは、読んで頭に叩きこんだ理論をWordで打つことでした。

これだけで非常識な勉強法だと思っていたのですが、これを実践していたのは私だけではありませんでした。

税理士の井ノ上さんもこの方法で勉強しており、しかも、Wordのアウトラインの機能を活用して理論の柱上げをしており、かなり工夫されております。

詳しくは、下記の井ノ上さんのブログをご覧ください。

手で書かないと覚えられないのか。IT活用の考え方と税理士試験をWord・Excelで合格した話。 – 独立を楽しくするブログ

手で書かなくても、タイピングで覚えられます。

ただ、全く手で書かなくてもいいかというと、それは別物です。

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私は字を書くのが遅いため、字を書く速度の訓練のために紙に書く練習をしていました。

結局は大して書くのは早くならなかったため、計算問題を解くスピードをあげてその欠点を補いましたが…。

なぜ打つのか?

私がタイピングで理論暗記をした理由、それは時間の捻出のためでした。

ただ、社会人の場合、机に向かって勉強する時間がなかなか取れません。

そこで、会社での勤務時間中にWordを起ち上げて、仕事をしている風に理論暗記のためのタイピングをしていました。

こう書くと、「あいつ、仕事サボって勉強してたんだな」と後ろ指さされそうですが、そうではありません。

仕事中に発生した暇な時間やすき間時間を利用して、勉強をしていたのです、ネットサーフィンをする代わりに。

気恥ずかしかったので、他の人には知られたくないなぁとWordのウインドウを小さくしてこっそりと。。

合格のためなら非常識との批判に負けない

税理士試験は、受験者数32,974人に対して合格者795人というハードルの高い試験です。

「普通」では、合格できません。

社会人にとっては勉強時間の確保は難しく、時には世間では「非常識」と批判されるような行動をとらざるを得ないこともあります。

仕事をしすぎない

お給料を頂いて仕事をしているわけですから、仕事をおざなりにしてはいけません。

しかし、受験生であれば、勉強時間を確保することも必要です。

PowerPointを作成するときには、デザインに力を入れすぎて時間をかけてしまうということがないようにしましょう。

完璧を求めたら、時間はいくらあっても足りません。

社会人としての責務を果たしているのであれば、それ以上はやりすぎないようにしましょう。

やりすぎても、意外と上司やお客様の評価に繋がらず、実は自己満足だったということもありますし。

(上司として仕事をしていると、最低限のレベルの仕事をしないで上司の手直しに頼り切っているということもあったので、ほどほどにちゃんと仕事はしてほしいのですが)

忙しくてなかなか勉強できないと言っている同僚とは距離を置く

税理士法人、個人の会計事務所では、仕事が忙しくてなかなか勉強できないと言っている同僚がいます。

そういった同僚とは、自分が試験に合格するまでは距離を置くようにしましょう。

合格できないという負のオーラを自分に近づけないことです。

合格のためなら転職は厭わない

「税理士試験の受験生は多いけど、合格者はほとんどいない…」

そういう職場にいると、その雰囲気にのまれてしまったり、合格できない上司からの同調圧力にさらされたり、ストレスの多い職場だったり、その割に給与が少なかったりと、あまりいいことはありません。

人間、よほど強い意志を持たない限り、周りの環境にどうしても左右されてしまいます。

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転職をすると、がらりと会社の雰囲気が変わります。

税理士試験の合格率で考えると、Big4の税理士法人はお勧めです。

確かに繁忙期は終電に乗れずにタクシー帰りということも多々ありましたが、残業代はちゃんと出ますし、タクシー代も出ます。

試験直前には、試験休暇、有給休暇、夏季休暇をまとめて取得し、試験勉強に充てることも出来ました。

同僚にも有資格者が多く、税理士試験を合格するのは当然という雰囲気があり、よい刺激を受けることが出来ました。

ただ、独立を目指している方は少数派ですし、クライアントは大企業ばかりですので、独立後のイメージができるような職場で働きたいという方には不向きでしょう。

独立前だからこそ独立後には経験できないような仕事がしたい、高度な税務の仕事にやりがいを感じる、英語で仕事をしたいという方であれば、将来的に独立したいという方でもBig4はお勧めです。

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最後に

結局は、税理士試験は合格したいという意志の強い人が合格するものだと思います。

勉強内容で難しくてなかなか理解できないというものがないので、そこそこのレベルにある受験生がたくさんいます。

そこから頭一つ抜けた人が合格するという性質の試験ですから、意志の強さが大事なのです。

社会人として働きながらの税理士受験は、仕事量、職場の人間関係、その他諸々のストレスと闘いながらとなるので、簡単ではありません(私も大いに苦労しました)。

それでも、合格するとしないでは大きな差です。

受験生の方は、「合格する」という強い意志をもって、税理士試験の合格目指して頑張ってください。

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【編集後記】

アイキャッチ画像は、東京税理士会館1階の税理士協同組合の書店前のディスプレイで撮りました。

数多く並んでいる専門書の中の真ん中に私の愛読書が並んでおり、嬉しくなってついつい写真を撮ってしまいました。

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※この記事は、投稿日現在の状況、法令に基づいて書いています。

また、ブログの内容等に関する質問は、受け付けておりませんのでご了承ください。

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