税理士などの士業の方への敬称は何を使う?先生、様、さん?

税理士
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税理士登録をしたときに初めに違和感を感じたのは、税理士証票交付式で税理士会職員の方から呼びかけられた「林先生」という言葉でした。

数多くの職業がある中、選んだのが税理士という仕事だったというだけで「先生」と呼ばれる違和感。

初対面で、しかも今後も接する機会がほぼないであろう方から言われたとあって、かなりの違和感を感じたのを覚えています。

「先生」という敬称はどういうときに使う?

学校の教師は先生

これは子供の頃からの習慣ですね。

周りの人もみんなそう言いますし。

子どもから見れば、多くのことを学校の教師から学びますから、確かに「先生」といえるでしょう。

親の立場から見れば、子どもが「先生」と呼んでいるという手前、親だけ「●●さん」とか、呼び捨てで「●●」とかいうのはよくないでしょう。

子どもからみて「先生」である以上、親もそれに倣うのが筋だと思います。

資格の学校(専門学校、予備校など)での先生はどうなのか?

税理士の資格の勉強をしていた時、講師を「先生」と呼んでいました。

お金を払って、その対価として授業を受けるという関係ですから、本来は対等な立場です。

しかし、やはり教えを受けている以上、講師に対しては「先生」と呼ぶのが私にとっては自然でした。

その気持ちが分かるので、税理士試験簿記論の講師をしていたとき、受講生から「先生」と呼ばれても違和感を感じませんでした。

ただ、当時20代の若造であり、自分は未熟者であるという自覚はあったので、たとえ「先生」と言われたとしても、それは「簿記」というものの理解度だけのことであって、驕り高ぶってはいけないと考えていました。

(驕り高ぶっている先輩の講師もおり、反面教師にしていました。)

ですから、校舎の受付の方、税理士講座担当の社員、講師をしている方から「先生」と呼ばれるのは、非常に違和感を感じました。

同じ職場内、同じ社員の立場で「先生」って呼び合うって気色悪いなと・・・。

私が経験した税理士講座簿記論の講師という仕事
私は、大学卒業後、税理士講座簿記論の講師という仕事をしていました。税理士試験向けの資格の学校と言えば、OとTの2つが高いシェアを占めています。私が在籍していたのは、Tの方です。 税理士試験突破法 第3版 posted with ヨメレバ T...

先生と呼ぶほうが無難と感じたとき

気色悪いと言っておいてなんですが、税理士講座の講師時代、先輩の講師に対しては「先生」と呼んでいました。

なぜなら、みんながそうしていたから・・・。

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それが無難だと思っていたし、目立たないし、社内に限っては違和感ありませんでしたし。

外から見れば、社内で「先生」って呼び合うって違和感あるのでしょうが。

税理士会でも同様です。

本当は先輩だろうが後輩だろうが「さん」でいいじゃん、と思っているのですが、相手がどう思うか、それを聞いている周りの人がどう思うかを気にしてしまい、「先生」とつけて呼んでしまいます。

税理士=先生というのに違和感を感じているのに、無難にそうしてしまっています。

相手を持ち上げて営業したいとき

ヨイショして相手の気分をよくして、いい契約をとっちゃおう!という営業の方は、税理士に対して「先生!先生!」としきりに連呼します。

保険会社の営業の方とか、会計ソフトの担当者とか、税理士紹介会社の方とか、営業代行の方とか・・・。

彼らは、自らの売上のために、相手をヨイショしているだけです。

そんな彼らの「先生」という呼びかけ、私は苦手です。

尊敬しており、かつ、お世話になっている方を呼ぶとき

本来的には、これですよね。

色々なことをその方から学び、そして、目をかけて自分を育ててくれていると感じているとき、その方に対して「先生」と呼びたくなります。

師弟関係のような状況があって初めて、「先生」と呼びたいという気持ちが芽生えるものと私は考えています。

税理士への敬称は先生?様?さん?

先生は違和感を感じる

税理士の仕事は、納税者の代わりに確定申告をしたり、税金の相談を受けたりといったサービスを提供する仕事です。

あくまでもサービスの提供であり、それに「尊敬」だとか「自分を育ててくれている」だとかいうものは含まれません。

報酬に見合ったサービスを提供するという等価交換の関係にあり、そこに師弟関係はありません。

私が勤めていたいわゆるBig4の税理士法人では、クライアントの多くは外資系企業であり、税理士を先生と呼ぶ慣習はなく、メールでも「~様」という宛名で送られてくるのが一般的でした。

社内でもパートナーの税理士に対して「さん」付けで呼ぶのがふつうであったため、個人税理士事務所出身の方がパートナーの税理士に対して「~先生」と呼んだ時には笑いが起きました。

BIG4税理士法人と他の税理士法人・会計事務所との違い
私はBIG4と呼ばれる税理士法人でキャリアを積んできました。実名で書いているので差し障りのあることは書けませんが(笑)、他の税理士法人・会計事務所出身の方とは大きく異なる環境にいたようですので、その違いについて気づいた点を書いてみました。会...

世間一般では、この感覚が普通でしょう。

もし先生とお客様から呼ばれたら?

私はあまり気にしません。

「先生」と呼ばれようが、「様」だろうが、「さん」だろうが。

お客様が「先生」と呼ぶのはそれが無難だからと理解しているので、それをあえてやめてくださいとは言いません。

これは単なる慣習なのだから、自分は天狗になってはいけないと思うのみです。

この3つで選ぶのであれば、一番うれしいのは「さん」で呼ばれることです。

距離感が近いという感じがしますし、親近感がわきます。

かく言う私は「様」を最も使用しており、お客様への宛名に「さん」とすることは少ないのですけどね。。

ついつい無難なものを選んでしまう…。

だから、やっぱり、「様」か「さん」のどちらかであればいいと思います。

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【編集後記】

今日は編集者の方と顔合わせをしました。

仕事に繋がるかはわかりませんが、私のブログを読んでくださっており、初対面にもかかわらず、旧知の仲であったかのように話が盛り上がりました。

ブログを書いてよかった!とつくづく実感しました。

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※この記事は、投稿日現在の状況、法令に基づいて書いています。

また、ブログの内容等に関する質問は、受け付けておりませんのでご了承ください。

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