ここ20年の日本は、物やサービスの値段が低下しているデフレ社会です。
ショッピングに行くと、Saleとか30%OFFとか、安さを強調する表示がたくさんあります。
お店側から見れば、実は値引き後の値段が実質的な定価ということもあるのでしょう。
安さの裏側にあるもの
1990年代半ば以降から、日本ではデフレが続いています。
私が高校生の頃1杯500円だった牛丼が300円前後で食べることができたり、ユニクロの登場で安くて素材のいい衣服が手に入るようになりました。
Amazonが日本に進出してからというものの、家電量販店を上回る安さで電化製品がネット通販で手に入るようになり、送料も無料が当たり前となりました。
ただ、実はこの安さの裏側を見てみると、
- 人件費の安い海外で製造された商品の流入
- 安い給料で働いている業者
- 安さに対抗できない業者の廃業
と必ずしも、良いことばかりではないのです。
安さの裏には、その安さを支えるために犠牲になっている人々がいるのです。
値引きをするということ
値引きをするということは、そこには必ず犠牲が伴います。
- 値引されるので、従業員を安い給料で長く働かせる
- 値引きされるので、下請け先からの納入価格を下げる
- 値引きしたくないときは、定価を高めに設定して常に値引き表示をして値引きしているように見せる
値引きをすることは、ブラック企業へと近づくということなのです。
値引きを要求されるということ
値引きを要求されるということは、それだけの価値があると思われていない可能性があります。
値引き交渉しないとボスが納得しないといった理由などで、常に値引き交渉をするという会社もあるので一概には言えませんが、私の場合はそう思うようにしています。
なぜその価格なのか、そしてその価格のサービスにどういった価値があるのか、しっかり説明し、その上で価格に納得して値引き交渉なしに契約をするのが望ましいといえるでしょう。
税理士報酬と値引
私は、価格交渉をして、特定のお客様だけ値引きをするというのは、好きではありません。
値引きしていない他のお客様に申し訳ない気持ちになってしまいます。
特に、従業員を雇わずにひとり税理士として活動している私の場合、サービスとして提供できるのは、多くの作業を代行することではなく、効率化してお客様の時間とお金を生み出すことです。
コンサルティングの要素が強いため、値下げ要求は、私に対する評価が低いものと捉えています。
もちろん、自分の提供しているサービスの価値の説明が足らずにきちんと理解して頂けないという面もあるでしょう。ただし、それも含めて自分の価値であると認識しないといけないのでしょう。
予め、価格を提示して、その価格に納得していただける方から仕事を受けるのがあるべき姿と考えています。
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【編集後記】
ゴルフコースデビューしました。
ミスショットばかりのほろ苦デビューです。
特に、過大に感じたのはアプローチ。
ゴルフって難しいですね。。
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