昨日(4月11日)、フィギュアスケートの浅田真央選手が引退しました。2014年のソチオリンピック後の休養期間を経て2015年に復帰するも、その後は以前のような成績を残すことができず、引退に至りました。
いつ引退するべきか?
印象に残っているのは、ソチオリンピック後の休養期間に入る前に、休養後復帰するか、引退するか問われたところ、「ハーフアンドハーフ」と語った一言。それまで国民の期待を一身に受けて、大きなプレッシャーの中、フィギュアスケートに打ち込んできた浅田真央選手。「少し休みたい、そしてその後の人生を考えたい」と思ったのでしょう。
復帰後。浅田真央選手はこれまでのような成績を残すことが難しくなってきました。そして、昨日の引退の発表に至りました。
ソチオリンピック後に引退していたら?
浅田真央選手のソチオリンピックでは、ショートプログラムでは16位と大きく出遅れましたが、フリーではトリプルアクセルを成功させるなどして、自己最高得点の会心の演技で6位に入賞しました。メダルには届かなかったものの、多くの国民を感動させた最高の演技でした。
最高の演技をして、ソチオリンピックで引退。カッコいい引き際と言えるでしょう。「まだやれるのに!」と惜しまれつつ引退する。サッカーのドイツW杯直後に29歳で引退した中田英寿選手のような引退の仕方です。
浅田真央選手は、ブログでこう綴っています。
「その時に選手生活を終えていたら、今も選手として復帰することを望んでいたかもしれません。」
実際に復帰してみて、更なる目標に向かって頑張ってきたからこそ、悔いなく引退することができたのでしょう。
ピークを過ぎても出来得る限り現役のスポーツ選手にこだわる
浅田真央選手の場合は難しかったのですが、プロスポーツ選手の中には、ピークは過ぎても第一線で活躍し続けている選手がいます。
- 50歳になっても現役Jリーガーとして頑張っているカズこと三浦知良選手
- 第4の外野手となった今でも、走攻守三拍子揃ったメジャーリーガーのイチロー
- 40歳を過ぎても表彰台にあがる成績を残すスキージャンプの葛西紀明選手
- 大関陥落後も幕内で土俵生活を続けた小錦関と霧島関
個人的には、こういう選手たちが好きです。かつてほどの輝きを放つことはできないものの、プロとして活躍し続ける力がある限り、現役にこだわるという姿勢に心惹かれます。
ピークを過ぎたらすぐに辞めるという潔い引き際。通用しなくなるまで現役を続けるという生き方。
周りがとやかく言うことではなく、本人が納得する引き際を選べばいいと思います。選手本人の人生ですから。
税理士はいつ引退すべきか?
税理士に定年はない
会社員であれば、60歳や65歳で定年を迎えます(将来的には70歳定年とか75歳定年になるかも?)。税理士として独立してしまえば、定年はありません。70歳になっても活躍している税理士の方もいますし、80歳でも元気に仕事をしている税理士の方もいます。
経験豊富で今でも常に勉強をしており、お話をするたびに勉強になるいいお話が聞ける大ベテランの税理士が今なお休む間もなく若者以上に働いている姿をみると、自分ももっと頑張らないとなぁと思ったりします。
その一方、前任の税理士が高齢だったというお客様を引き継ぐと、ここ数年の税制改正に全然ついていけてない…という残念な申告書に出会ったりします。手書きの確定申告書が達筆すぎて読むのに苦労したこともありました。高齢の税理士に書類を預けていたら、その税理士が行方不明になったという相談を受けたこともあります。
年を重ねるにつれ、体力や気力は衰えていくものです。定年がない仕事である以上、自分で引き際を考えることも将来的には必要になります。
税理士を辞めるとき
「税理士に定年がない」というのは、私が税理士を目指した理由の一つです。60歳になれば定年というように、企業に勤めていると気力体力があっても年齢で退職を余儀なくされます。税理士として独立すれば自営業者ですから、引き際は自分で判断することになります。
税理士の扱っている会計や税務のことというのは専門性の高いものですので、お客様は税理士にすべてお任せということが少なくありません。そして、そのような状況で税理士が実は税制改正についていけてない、正確な仕事ができないほどの衰えがあるといったとき、お客様はそれに気づかないということが十分にあり得ます。
ですから、税制改正についていけなくなったときには、税理士を引退すべきなのでしょう。
ただ、引退するときにはお客様にご迷惑をかけないようにしなければなりません。引退したくてもお客様をどう引き継ぐのか、収入はどうするのかなどの課題があり、引退を先延ばしにしているといった例もあるようです。わかっていても、現実にはなかなか困難なのでしょう。
まだまだ引退までは遠いと思っていますが、将来的には引き際もしっかりと考えておかねばならないと考えています。
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【編集後記】
昨日はお客様のオフィスで朝から夕方まで作業。3月決算ということもあり、これまでの月次とは違った緊張感の中での作業でした。
そして、夜に入ってきた東芝の監査意見なしでの決算発表。本当はこの記事を昨日書く予定でしたが、急きょ予定を変更しました。
【昨日の一日一新】
ランチで入ったお店(店名不詳・・・)
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