『【5、10年後を大胆予測!】これからの時代、経理業務はどう変わるのか?』の記事が「Netpress」に掲載されました!

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2020-07-25

SMBCコンサルティング株式会社が運営する会員事業「SMBC経営懇話会」の情報提供サービスの一環として週2回発行するメールマガジン「Netpress」に私が執筆する記事が掲載されました。

今回の記事は、以前私が日本実業出版社にて執筆した「これからの時代、経理業務はどのように変わるのか?」を要約したものとなります。

記事は下記リンクより読むことができます。

【5、10年後を大胆予測!】
これからの時代、経理業務はどう変わるのか?

私の経理へのイメージの変遷と記事を通じて伝えたかったこと

仕事柄、経理の方との接点が多いのですが、税理士と接する経理の方は、経理部の中でも責任のあるポジションについている方で優秀な方が多い傾向にあるようです。税理士法人に勤めていた頃、経理部の方は会社のビジネスに精通していて、会計知識があり、税務についても基本を理解している有能な方ばかりだというイメージがありました。

その後、私自身が上場会社へ転職をし経理部に配属されることになるのですが、そこでもそのイメージは大きく崩れることはありませんでした。もちろん、経理部に配属されたばかりの方が経理業務に苦戦するのを目のあたりにすることはありましたが、経理への順応に苦労している同僚であっても、会計知識が乏しい中で必死に勉強して仕事を学んで難しい処理(金融業なので難易度の高い処理がチラホラありました)でも多少のミスはあっても何とかこなすことができていました。

しかし、その概念が変わったのが独立後に行った某1部上場企業への研修でした。私は経理実務の入門コースの講座を担当したのですが、講座の冒頭で仕訳が理解できるかを聞いたところ、30名程度の受講者の中で手が上がる人が誰もいなかったのです。簿記を全く知らないで経理部に所属している方が大企業にはたくさんいるという現実を初めて知ることとなりました。

この講座では私は大失態を犯してしましました。経理に携わっているものであれば、経理がどのような役割を担っているのか知るべきであろうと考え、講座の中で「上場企業の経理部の役割」というものをオリジナルで追加したのです。

経理部作成の成果物である会社法計算書類・決算短信・有価証券報告書のそれぞれの違い、不正防止としての役割、経理業務の年間スケジュール、会計と税務の違いなどを話したところ、教室内の雰囲気が凍り付いてしまったのです。そこで、何かおかしいと思い、簿記の知識があるかどうか尋ねたところ、ほとんど誰も簿記の知識がないという現実を知ることになったのです(当然のことながら、次の年以降、この仕事のオファーはありませんでした…)。

これを機に、経理人材に対するイメージが変わりました。

経理いらずで完結するクラウド会計ソフトなる広告が世に出てしまうのは、単なる入力作業しかしていない経理人材がたくさんいて、そういう人たちへの不満といったものがあるのではないかとも思うのです。

しかし、実際には経理は重要な役割を担っていて、法的に果たさなければならない義務(計算書類の作成、税務申告など)だけではなく、会社にとって「血」の役割を担うお金の流れを常に見ている部署であることから、会社の経営という面でも大きな役割を担っているのです。

経理人材の大切さ、そして、そのような役割を担っていく人をいかに育てていくか、今回の執筆した記事を通じて少しでも伝わればと思っています。

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【編集後記】
約2か月間、ブログの更新が滞ってしまいました。
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、臨時の対応があったりといろいろと苦戦した2か月間でした。
動きのとれない時期が続いていましたが、ブログでの発信の再開や新しいことへのチャレンジをしていきたいと考えています。

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※この記事は、投稿日現在の状況、法令に基づいて書いています。

また、ブログの内容等に関する質問は、受け付けておりませんのでご了承ください。

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