クラウド会計利用のメリットの一つは、モバイルSuicaを取り込めることです。外回りが多い方は、1か月間の交通費の集計に何時間もかかってしまうということも少なくありません。そんな煩わしい交通費の集計と会計処理ですが、会計freeeを使うことで数分で終わらせることができます。
モバイルSuica用のクレジットカードはビューカードがお勧め
会計freeeではモバイルSuicaのデータを取り込めるので、自動化の設定を工夫すれば、数分で1か月の交通費の会計処理を済ますことが可能です。


モバイルSuicaのチャージはクレジットカードで行います。そして、その時にお勧めなのがビューカードです。他のクレジットカードを利用した場合、年会費が1,030円(税込)かかってしまいますが、ビューカードの場合、当面の間、年会費無料となっています(「当面の間」というのが気にはなるのですが)。
モバイルSuicaのチャージをビューカードで行う場合の会計処理
会計freeeでは、モバイルSuicaのチャージ金額とビューカードについては、次の勘定科目で会計処理を行います。
モバイルSuicaのチャージ金額:「モバイルSuica」(「現金」と同等のカテゴリー)
ビューカードでの要支払額:「VIEWカード」(「未払金」と同等のカテゴリー)
モバイルSuicaで交通費133円を支払った時には、仕訳は下記の通りとなります。
(借)旅費交通費 133円 (貸)モバイルSuica 133円
そして、モバイルSuicaへ1,000円チャージする場合には、仕訳は下記の通りとなります。
(借)モバイルSuica 1,000円 (貸)VIEWカード 1,000円
ビューカードによるモバイルSuicaのチャージを会計freeeで取り込むときの留意点
モバイルSuicaでの設定
モバイルSuicaの口座では、「口座振替・カード引落し」を選択し、振替先口座を「モバイルSuica」として登録します。
自動化する場合には、「取引内容」のうち「オート」という部分が駅名とは関係なく明細に記載されますので、取引内容の「オート」という部分の「部分一致」もしくは「前方一致」の場合、振替元口座「VIEWカード」に対して「振替を登録する」というアクションを起こすようにするとよいでしょう。
VIEWカードの口座での設定
気を付けたいのが、VIEWカードの口座での処理です。うっかりやってしまいがちなのが、下図の処理です。
この処理を行うと、仕訳帳は下図の通りとなります。
つまり、同じ取引が2重に記帳されてしまうのです。
では、正しい処理方法は、どうなるのでしょうか。
正解は…
「無視」する!
です。
取り込んだ明細を無視するって…と思ってしまいますが、二重で記帳しないためにも、「モバイルSuica」、「VIEWカード」の両方から同じ取引を取り込むことになってしまうことから、片方は無視することが必要なのです。
では、どちらを無視したほうがいいのかというと、「VIEWカード」の口座から取り込んだ取引のほうです。
理由は、以下の通りです。
- モバイルSuicaのほうが取り込むタイミングが早い(モバイルSuicaは取引の翌日、VIEWカードはクレジットカードの締め日以降に取込みが可能)
- モバイルSuicaのほうが自動仕訳の設定がしやすい(Suicaを2枚以上持っている場合)
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【編集後記】
昨日の夜、初めてファイナンシャルプランナーのSG (Study group) に参加しました。テーマは年金です。年金制度は何度かの制度改正により、非常に複雑な制度となっており、非常に理解の難しい仕組みとなっています。分からないことは、「積極的に年金事務所に相談しましょう」というのが結論です(笑)
【昨日の一日一新】
FPのSGへの参加
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