Amazonのユーザーであれば、Amazonカード(三井住友VISAカード)を利用している方も少なくないでしょう。クラウド会計ソフトの会計Freeeでは、クレジットカードであるAmazonカードだけではなく、Amazonとの連携も可能です。ただし、AmazonとAmazonカードの両方と連携した時には、会計Freeeの設定で注意しなければならない点があります。
AmazonとAmazonカードと会計フリー
Amazonカードと会計フリー
会計フリーのメリットと言えば、銀行口座やクレジットカードと会計システムを連携することにより、銀行口座&クレジットカードでの支払いを自動的に会計処理してくれることです。
そのため、クレジットカードとしてAmazonカードを利用し、Amazonで買い物をする場合、Amazonカードの明細を取り組むことで会計Freeeで会計処理をすることが可能です。
ただし、この方法では、下記の2つの大きなデメリットがあります。
- 取引日ではなく、カードの支払確定日(?)に同期が行われ、取り込みのタイミングが遅い
(月末締めであれば、11月分の支払いは12月10日前後に同期される) - Amazonからの購入による取引内容がすべて「AMAZON.CO.JP」となっており、何を買ったかの明細がわからない(取引内容だけでは勘定科目を何にすればよいかが判断できない)
※ 出金額はプライバシー保護のため、加工しています。
例えば、Amazonカードで727円のスタンプ台を購入した場合、会計Freeeでの仕訳は、以下の通りとなります。
(借)○○ 727円 (貸)三井住友VISAカード 727円
○○の部分は、自分でカードの明細や領収書を見ながら、適切な勘定科目(消耗品費、事務用品費など)を選ぶ必要があります。
Amazonと会計フリー
Amazonカードと会計Freeeの2つのデメリットを補うためには、Amazonそのものと会計Freeeを連携させるのがお勧めです。
Amazonでの購入は、すぐに会計Freeeで同期されますし、取引内容も細かく表示されます。
※ プライベートな内容ですが、知られて困ることはなかったので、加工するのはやめました。
取引内容が細かく表示されることから、会計Freeeでの勘定科目の推測の精度が高まります。
例えば、Amazonで727円のスタンプ台を購入した場合、会計Freeeでの仕訳は、以下の通りとなります。
(借)○○ 727円 (貸)Amazon 727円
○○の部分は、会計Freeeが推測してくれます。明細が「AMAZON.CO.JP」となっているよりも精度が高いですし、学習機能もありますので、同じ商品を2回以上購入する場合には、2回目以降はAIが自動仕訳をしてくれます。
AmazonとAmazonカードと会計フリー
Amazonカードと会計Freeeとの同期のデメリットを克服のため、Amazonそのものと連携させたとき、注意しなければならないことがあります。例えば、Amazonカードで727円のスタンプ台を購入した場合、どうすればよいのでしょうか。
まずは、Amazonの取り込みにより、下記の仕訳を行います。
(借)消耗品費 727円 (貸)Amazon 727円
貸方のAmazonは、未払金(場合によっては買掛金)であり、Amazonに対する債務です。
このAmazonに対する債務は、Amazonカード(三井住友VISAカード)により決済することになりますので、三井住友VISAカードへの債務へ振り替える必要があります。
(借)Amazon 727円 (貸)三井住友VISAカード 727円
これは、取引内容が「AMAZON.CO.JP」となっているものすべてが該当しますので、「口座振替」のタブから上記の仕訳を行い、処理を自動化しましょう。
Amazonカードでの料金の支払いは、会計Freeeに登録している銀行口座で行うとよいでしょう。そして、その決済も自動化しましょう。
まとめると、以下の通りです。
- Amazonそのものと会計Freeeを連携させることによってAmazonでの購入を即会計フリーに取り込み
- Amazonへの支払いはAmazonカードで行い、「口座振替」で自動化
- Amazonカードへの支払いは会計Freeeと同期している銀行口座で行い、自動化
(おまけ)Amazonカードのメリット
Amazonカードは、Amazonでショッピングするようになってから、愛用するようになりました。通常のクレジットカードに比べてメリットが大きいため、そのメリットをご紹介します。
ポイント還元率が高い
一般的なクレジットカードの還元率は0.5%ですが、Amazonカードの還元率はノーマルなもので1%です。それだけでも還元率が高いのですが、Amazonでの買い物に利用した場合、通常1.5%、プライム会員であれば2%と高い還元率になります。
ポイントが利用しやすい
Amazonポイントは、ポイント発生後1ポイントからAmazonでの購入に使えるので利用しやすいです。一般的なクレジットカードでは1,000ポイント以上たまったら交換可能で、交換するためには交換手続きが必要だったり、交換手数料が取られたり、欲しいと思える交換商品があまりなかったりします。
カード年会費が無料
Amazonカードは、初年度年会費無料、2年目からは1,350円の年会費がかかります。ただし、年1回以上Amazonを利用することで、2年目以降も年会費は無料になります。
ETCカードが無料
AmazonカードでのETCカードは、初年度年会費無料、2年目以上は前年度に1回以上ETCの利用があれば無料になります。したがって、1年に1回以上、高速に乗るようであれば、無料と考えてよいでしょう。
同じように、ポイント還元率の高い楽天カードのETCカードは、年会費540円が必要です。これがかからないようにするためには、プレミアムカードやブラックカードにするか、楽天での買い物をたくさんしてプラチナ会員やダイヤモンド会員になる必要があります。Amazonカードに比べて、ちょっとハードルが高いですよね。
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
【編集後記】
税理士会との連絡方法がいまだにFAXというのに憤りを感じています。事務所にはFAXを置いていないので、自宅のFAXを使っています。FAXって誤送信しても気づかないし、裏表逆にして送ってしまっても、相手から連絡がない限りわかりません。情報漏えいリスクも高いし、どうにかならないのでしょうか。あ、広告でFAXが来るのも好きではないです。人の紙を勝手に使って宣伝するってちょっと図々しいですよね⁉(せいぜい数円ではありますが)
【昨日の一日一新】
スターバックスコーヒー神田駅前店の2階席で打ち合わせ
------------------------------
※この記事は、投稿日現在の状況、法令に基づいて書いています。
また、ブログの内容等に関する質問は、受け付けておりませんのでご了承ください。
------------------------------