私は、転職を3回し、合計4社に勤めました。そして、最終的には、独立を選びました。そして、独立してもうすぐ1年を迎えようとしています。
一度しかない人生、独立したいなら独立したほうがいい
資格の学校の講師⇒税理士法人で補助税理士として⇒上場会社の経理(税務担当)⇒証券会社のM&Aバンカーと、会社だけでなく職種も4つ経験しています。ただ、どの会社も長くは続きませんでした。
資格の学校の講師としては4年、税理士法人では5年弱、上場会社の経理では2年半弱、証券会社のM&Aバンカーとしては2年弱で退職することになりました。
資格の学校の講師は、税理士試験合格までは正社員で、合格後は非常勤講師としてできればいいな、と思っていたのですが、税理士試験が思いのほか上手くいかず、また、実務経験も積まないままという状況に堪え兼ね、4年間経ったところで退職しました。
人間関係のストレスを抱えながらの4年間でしたが、「新卒5年くらいはしっかり勤めたほうがいい」という風潮をどこか信じてしまって、長く勤めすぎてしまいました。
そして、その後の税理士法人の5年間は、私にとってはその後の転職、独立にも役立つ仕事の仕方、税務の知識を身に着ける、良い経験が出来た5年間でした。ただ、定年まで勤めあげるというタイプの会社ではなく、ほとんどの方がその税理士法人での経験を生かして、給与水準の高い事業会社へ転職するなど、その後のキャリアに繋げるために在籍しているという風潮がありました。
当時から独立を意識していた私としては、その後のキャリアとしては独立向きの中小企業相手のキャリアが積める会計事務所への転職を考えていたのですが、BIG4での大企業向けの税務知識を生かして働きたいという思いもあり、その後の転職先は上場企業の経理(税務担当)となりました。
ただ、上場会社の経理という立場で顧問税理士と接していると、やはり税理士の立場に戻りたいという思いが強くなりました。今度こそ、独立に向けて会計事務所へ転職!と思ったのですが、転職活動中のエージェントから紹介された証券会社のM&Aバンカーの給与水準が会計事務所よりも遥かに高く、「じゃあ、面接くらいは受けてみようかな、多分落ちるけど」と証券会社の面接を受けてみました。そして、内定をもらうと、給与水準に惹かれて、証券会社に入社することにしました。
会社唯一の税理士資格を持つM&Aバンカーとしての入社でしたが、税務に関与する機会は少なく、バリエーション、会社法、会計、独禁法など、学ぶことが本当にたくさんあり、苦労の連続でした。これまで、税務しかやってこなかった私にとっては、本当にいい勉強になった2年弱の期間でした。
しかし、やはり、税理士資格を持ち、税務を得意とする以上、税理士として働きたいという思いが日に日に強くなってきました。税理士として働くのであれば、選択肢は2つです。
- 会計事務所への転職
- 税理士として独立
ただ、会計事務所への転職には抵抗がありました。
- 給与水準が大きく下がる
- ブラック会計事務所が多い
- ブラック会計事務所を避けBIG4に行くと独立には向かない
どうせ収入の水準が下がるのであれば、独立の方が頑張れば頑張っただけ、その後の収入を増やすことができます。「こんなに貢献したのに、これだけしか給与が上がらない」と思うことはありません。
ブラック会計事務所になるかどうかは、自分次第です。これまで自分が味わってきたブラック企業体質を自分の事務所には持ち込まない、という強い決意で望めばよいのです。
独立することを夢見て税理士試験にチャレンジし、お客様へよいサービスができるようにと仕事に打ち込みキャリアを積んできたのですから、モヤモヤと悩むのは止めて独立したほうがいい、と強く思いました。
たった一度の人生ですから、上手くいくかどうかはわからないけど、やらないで公開するよりもやって失敗したほうがいいのではないかと。
独立して失敗しても、それなりに仕事出来るわけですから、最悪、失敗後にまた勤め直せばいいのです(一度、独立すると、もう会社員には戻れない…という気持ちになりますが)。
独立を躊躇させる問題をどう解決するか?
私のように、ゼロからの独立の場合、色々と不安があります。
- 営業やったことないけど、どうやって仕事をとればいいのだろう…
- 独立して収入が減ったら、住宅ローンを払うことができるのだろうか…
- 妻と子供3人を食べさせていくことができるのだろうか…
一番の不安は、やはり、収入面です。どうしても、ゼロからの独立ですと、独立当初はお金がないことが一番のネックになります。解決方法としては、次のものが考えられます。
- 独立後、半年~1年は無収入でも暮らしていける貯金を作る
- お金を借りる(創業資金)
- 結婚しているのであれば、妻(夫)に頑張って働いてもらう(扶養に入れてもらうのもあり⁉)
やはり、貯金を作ることと、お金を借りることが主な選択肢でしょう。当面の資金繰りが何とかなれば、独立に踏み切ることはできます。
あとは、どう割り切るかです。ある程度の収入があると、その安定した収入を捨てることにどうしても躊躇してしまいます。
独立してしまえば、お客様がいなければ収入はありませんし、有休休暇もありません。やればやっただけ収入はありますが、やらなければ収入はありません。
思い通りの収入が得られなかったらどうするかについても、私は考えました。
- 車の維持費がきつくなったら?
- 子供の教育費が払えなくなったら?
- 住宅ローンが払えなくなったら?
幸い、うちは専業主婦ですので、いざとなったら、妻も働いてくれると思います(すでに、私の仕事を手伝ってもらっていますが)。
- 車の維持がつらくなったら、車を売ればいい
- 子供の教育費が払えなくなったら公立で頑張ってもらえばいい
- 住宅ローンが払えなくなったら、マンションを売ればいい
解決策はあります。車も乗りたいし、子供には好きな習い事をさせてあげたいし、家は手放したくありません。でも、それがなくなっても、残念ではありますが、生きていくのには困らないはずです。独立を考えるくらいの仕事力があれば、たとえ独立に失敗しても、その後にそれをリカバリーするだけの仕事力で会社員として再起を図ればいいのです(会社員には戻りたくはありませんが)。
私の場合、税理士試験合格が2008年ですので、独立まで8年間もモヤモヤしてしまいましたが、いざ独立してみればまた新しい世界が見えてきて、充実した毎日を送ることができています。
モヤモヤして時間を費やすのは、本当にもったいないです。独立したいという夢を持っているのであれば、思い切って足を踏み出してみましょう。独立後、どうやって営業していくかなどは、独立してみないとわからないものです。想像を膨らましてモヤモヤするよりも、まずは一歩踏み出して独立しましょう。
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【編集後記】
胡蝶蘭を初めて送りました。ネット注文なので実物を見ることはできませんが、写真でどのようなものかは確認できました。でも、せっかく送ったのだから、実物を見てみたかったなぁ~ともやっとしています。
【今日の一日一新】
六本木一丁目駅の西口?改札
六本木グランドタワーの完成とともにできた新しい改札です。この改札のおかげで、六本木までのアクセスが良くなった気がします。
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