昨日(2017年6月17日)、政府税調は総会を開き、ICT(情報通信技術)を使った納税手続きの簡素化の議論を開始しました。
納税手続きの電子化は進んでいるのか?
電子申告は普及が進んでいる
政府税調の資料によると、電子申告の割合は増加傾向にあります。法人税確定申告で約75%、所得税確定申告で約52%が電子申告により、申告手続きが行われています。
※ 出典:政府税制調査会 海外調査報告(2017年6月19日)
電子申告割合が90%を超えるエストニア、韓国、イギリス、フランスに比べるとまだまだ低いものの、着実に電子申告の割合が増えていると言えます。
電子納税は普及しているのか?
電子納税はというと、政府税調の資料がないので、何とも言えませんが、私の個人的な感覚でいうと、まだまだ普及が進んでいないと言えます。
電子申告は行っているものの、納付については納付書を利用しているという企業も少なくないでしょう。
電子納税は難しい!?
電子納税が進まない理由の一つとして、「電子納税は難しそう」という印象があるのではないでしょうか。
国税庁HPによると、国税の登録方式による納税方法は、下記の通りです。
何だか難しそうですよね…。
これでは普及は進みませんよね。一刻も早い簡素化が望まれます。
お手軽な電子納税の方法
上記では、何だか難しそう…という例でしたが、国税については、納税方法の簡素化に力を入れており、下記の方法による納税がお勧めです。
ダイレクト納付
電子納税でお勧めなのがダイレクト納付です。
予め銀行口座を登録する必要がありますが、登録さえすれば、電子申告をしたときに、クリック一つで下記のいずれかの納付を選ぶことができます。
- すぐに納付
- 期日を指定して納付
ダイレクト納付を始めるのに必要な利用届出書は、下記リンクにて作成することが可能です。
電子納税ではないけどお勧めの納税手続き
電子納税ではありませんが、納税を楽にするという観点で言うと、下記の納税方法もお勧めです。
クレジット納付
振替納税(個人の場合)
クレジット納付は手数料がかかりますが、納税が楽になるという点と、還元率の高いクレジットカードであれば手数料を払ってもお得になる場合もあり、導入を検討する価値はあると思います。
振替納税は、個人の確定申告の納税を口座引き落としで行う納税方法です。振込の申し込みをすれば、わざわざ納税の手続きをする必要がなくなります。
利用開始するには、下記リンクの国税庁のHPにある振替依頼書を作成し、税務署に提出する必要があります。
まとめ
電子納税の手続きは、難しいそう、面倒くさそうということで、今一つ、普及が進んでいない模様です。しかし、一度手続きを行ってしまえば、その後の納税手続きには金融機関に行く必要がなくなったり、ダイレクト納付の場合には、面倒くさい納税のための手続きも簡単にで終わらせることができます。
何となく難しそう、面倒くさそうに思える電子納税ですが、重い腰をあげてチャレンジしてみましょう。金融機関で納付するよりも楽になるのは確実です。
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【編集後記】
今週もアポは少なめにしていて、先週に続き、3月決算の確定申告に向けて申告書作成に没頭しています。
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